知らないと損する債務整理(任意整理)の失敗事例
債務整理は借金を減らすまたはゼロにする手続きのため、借金の返済に困っている人は、借金問題の解決に近づけることができます。
しかし、状況次第では任意整理の手続きをしたことによって生活が苦しくなった失敗事例があります。
任意整理で成功させるためには、任意整理で起きた失敗談を確認してから借金問題に強い司法書士や弁護士に依頼するべきです。
任意整理をして失敗したケース
任意整理していないクレジットカードも使えなくなった
クレジットカードを任意整理した場合、クレジットカード会社から強制的に解約されることがあるため、その後カードが使えなくなる場合があります。また、任意整理を行うと、その情報は信用情報機関に登録されるため、ブラックリストに載ることになります。そのため、任意整理の手続きをしていないクレジットカードが更新のタイミングで使えなくなることがあります。
実際に、任意整理で失敗したケースとしては、任意整理の手続きをする前に別のクレジットカードを作ってしまった場合が考えられます。任意整理後に、その新しいクレジットカードを更新した場合、任意整理によってブラックリストに載ってしまったため、更新手続きができずにカードが使えなくなることがあります。
クレジットカードが使えない、新たに借り入れしたい、ローンを組みたい人が任意整理をすると、ブラックリストに載ってしまい、クレジットカードが使えない、新たに借り入れできない、ローンが組めないといったデメリットが発生します。
借金や生活の状況によっては任意整理しない方がいいケースがあるので、任意整理を検討している人は生活が苦しくなる前に必ず確認をするべきです。
任意整理した後に返済ができなくなった
任意整理をして、毎月の返済額を減らすことができた方もいらっしゃるかと思います。しかし、急な出費が発生してしまい、任意整理で減らした借金を返済することができなくなるケースもあります。
たとえば、病気や怪我で医療費がかかってしまった場合、あるいは車の故障や家の修理など、予期せぬ出費が発生した場合などがあります。これらの出費は、返済計画を立てていた任意整理の計画に含まれていなかったため、返済が滞ってしまうことがあります。
また、任意整理をする前には、借金返済のために節約生活をしていた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、任意整理後は返済額が減ったため、少し余裕ができたと思われるかもしれません。しかしながら、それに慣れてしまっているうちに、予期せぬ出費が発生した際には、返済が滞ってしまうことがあります。
このように、任意整理をしても意味がなかったり、手続き後にかえって生活が苦しくなるケースがあるので、任意整理する意味がないケースとすることで得するケースを確認してから任意整理をするか判断するべきです。
任意整理した後の借金を滞納して一括返済を要求された
任意整理とは、債務整理の一種であり、負債者と債権者の合意のもと、一定期間内に債務を返済することで、債務を整理する手続きです。しかし、任意整理をした後にも借金が残っている場合、返済計画通りに返済しないと、貸金業者は滞納金を請求することができます。
もし返済日までに滞納してしまった場合、貸金業者からは一括返済を要求されることがあります。これは、返済能力がないとみなされた場合や、返済能力があるにもかかわらず、返済を怠った場合に起こることがあります。一括返済を要求された場合、残りの借金を一度に返済しなければならないため、一括返済に耐えられない場合は、再度任意整理や債務整理を検討する必要があります。
一括請求されるケースは他にもあるので、どのようなケースで一括請求されるかを確認すると、任意整理で成功する可能性が高くなります。
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減らした借金よりも任意整理費用がかかった
減らした借金よりも任意整理費用がかかったというのが、このケースの主な問題点です。任意整理は、弁護士と債権者との間で和解交渉を行い、借金を減らすことが目的です。しかし、今回の場合は、和解交渉で減らせる借金が少なかったため、任意整理の費用が借金よりも高くなってしまったのです。
さらに、任意整理を弁護士に依頼した際に、費用が高額であったため、結果としてマイナスになってしまったという問題も発生しました。任意整理には、弁護士費用の他に、司法書士費用や保全費用などがかかることがあります。今回のケースでは、それらの費用も含めて考えると、返済額よりも任意整理費用の方が高くなってしまいました。
このように、任意整理は借金問題を解決する方法として有効な手段の一つですが、その成功には条件があります。和解交渉で減らせる借金の額が十分に多くなければ、任意整理費用が借金額を上回る可能性があります。また、弁護士費用やその他の費用も考慮する必要があります。以上の点に留意し、借金問題に対処する際には、適切な方法を選択するようにしましょう。
保証人に請求がいった
保証人が付いている借金を任意整理した場合、保証人に返済するように要求されることがあります。これは、保証人が借金の支払いを保証しているため、債務者が返済しない場合には、保証人が返済することになるからです。任意整理には、借金を減額することができますが、保証人に対する債務は免除されません。
保証人に迷惑をかけてしまった場合、謝罪するとともに、今後の返済計画を伝えることが大切です。また、保証人と一緒に、債権者と交渉して返済計画を再調整することもできます。しかし、保証人に返済を求められた場合には、債務者が保証人に対して返済する必要があります。
任意整理を行う際には、保証人に対しても十分に説明し、協力を仰ぐことが大切です。保証人に対する返済の責任を理解した上で、返済計画を策定することが必要です。
自動車を取り上げられた
自動車ローンの返済ができなくなったため、任意整理をしたところ、自動車を取りあげられたケースがあります。
これは、自動車ローンを契約する際に、返済ができなくなったときにローン会社が回収する権利がつけられたためです。
特に、高価な自動車をローンで組んだ場合は、回収される傾向にあります。
悪徳業者に費用をぼったくられた
悪徳業者による被害の一例としては、説明のない料金を請求されたということが挙げられます。任意整理の手続きにおいては、弁護士や司法書士によるアドバイスや手数料が必要となりますが、その費用が事前に明確に説明されていない場合、悪徳業者による不当な料金請求につながることがあります。
任意整理に失敗したケースにおいて、悪徳業者による被害を受けた場合は、弁護士や司法書士に相談することが重要です。また、被害を防ぐためには、事前に業者の信頼性や評判を確認することが必要です。
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